最高の居場所フォーラム2016(10/10)
「祭りだ!わっしょい!」


日時:2016年10月10日(月) 10:00~17:00
会場: 代々木 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 会議室(6室使用)
参加者:62人(内ファシリテーター、事務局:21人)

3連休の前半はお天気も不順で、運動会が順延になったりしていましたが、10月10日体育の日のオリンピック記念青少年総合センターは、素晴らしいお天気に恵まれました。
まさにお祭りのフォーラム日和!
雨天順延の運動会と重なり、参加できなかった方も何人かおられ、残念ではありましたが、当日のドタ参加も得て、ファシリテーターの方々も含め60名あまりの方々が会場に集いました。昨年の高尾の森にも増して、文化祭形式の12のワークそれぞれが、とっても温かく、楽しく、深く、かつ盛り上がった一日となりました。

施設が開錠される9時には、ファシリテーターを含む関係者・サポーターの方々が集まり、短時間で会場設営が行われ、9時半からメイン会場の513号室で受け付けが開始されました。当日は、企画・運営担当は3人のみでしたが、自主的にサポートいただけた方々に支えられ、また参加いただいた方々にも、自主的な場所の移動や後片づけ等にご協力いただき、無事滞りなくお祭りが運営できたこと、この場を借りて、感謝の意をお伝えいたします。

10時を少し回ってから、主宰のとうりょう(中島崇学さん)の挨拶、運営担当の3人の自己紹介で、フォーラムは始まりました。最初に場を温める短時間でのミングル(みんなでグルグル歩き回って自己紹介をし合う)で、今日期待することなどを何人かの方とお話しいただきました。その後、プログラムや会場の紹介、その他の留意事項の説明という欠かせない情報提供がなされましたが、最後に少しサプライズがありました。あっと驚くしょごちゃんのギターと祭りだ!わっしょい!の歌声のパフォーマンスで、一気に場が和み、参加いただいた方々にエネルギーが湧き上がってきた感じでした。
ほぼ予定通りの時間でオープニングを終了し、参加者の方は、ファシリテーターの誘導で、午前中のワークの行われる各会場に分かれていきました。
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午前中(10:30-12:00)には、4つのワークが行われました。

513号室 10:30-12:00
【からだから創るあなたの「最高の居場所」 ~もっと自分と仲良くなるボディワーク~】 by Ayumiさん

床にマットやカラフルな布を敷き、円座になってBody(からだ)・Mind(こころ)・Spirit(たましい)のメンテナンスのワークが行われました。昨年のフォーラム(高尾の森)の「自然・人・自分を感じるボディワーク」に続き、Ayumiさんの今年のワークは、ゆったりと「Body(からだ)」にフォーカスする時間となりました。エンボディという手法に、Ayumiさんの独自のハワイ感覚が取り入れられた新鮮味満載のからだがゆるむワークでした。自分と仲良く、心地よく過ごす人の満たされ感が、波紋のように周りの人たちにも広がっていきます。参加した人は、自分のからだに対する気づき、自分を満たしていくために、これからの毎日に活かせるヒントが得られたことでしょう。

<参加者の声>
・ゆっくり、まったりできました。
・簡単な動きで、身体が見事にゆるみました。
・もっとゆるゆるしていたかったです。
・体と心のつながりを感じました。
・体を温めること、動かすことを日々やっていこうと思いました。
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414号室 10:30-12:00
【遊びながらリーダーシップと思いやりが体感できるボードゲームACHIEVUS】 by 富川ようじ(トミー)

単純に見えるゲームに、自分のことだけではなく、相手が何を持ち、何を求めているのかを推測し、相の手を出しながらゴールを目指す、奥深さがありました。それは、成功の哲学(ナポレオンヒル)を家庭で、とくに子どもに感じて欲しい、それが、アチーバス開発者のベースにあるからです。
アチーバスとは何かを学び、デモのゲームを経て、2テーブルに分かれて本番のゲームはスタートしました。真剣なまなざしがあるかと思えば、笑いや苦笑いがこぼれる和気あいあいとした場面が、両方のテーブルでたくさん見受けられました。一人で勝つよりチームで勝つ事を考えるゲームなので、みんなで協力し合って達成する感動体験が味わえた時間となりました。

<参加者の声>
・アチーバス、楽しく体験できました。
・とても深いワーク(ゲーム)だと思いました。
・何度も繰り返すと、また気づきも深まるし、新たな発見もありそうです。
・新しいゲームによる「考える」協働力を養うアクティビティに発見の連続でした。
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415号室 10:30-12:00
【育自のための小さな魔法 パート1】by 木村史子さん、木越省吾さん

自分を育てると書いて育自です。もともと育児に関係する子育て中のお母さん向けのワークショップからスタートしたもので、現在は、老若男女の方々が参加し、日本全国海外でも開催されています。内容はとてもシンプルなのです。
そこにはあるがままの自分を出せる安心の場がありました。参加者一人一人が、生まれてからこれまでの自分の人生曲線を描いて、順番に物語する、それをみんなが聞いて、そして、褒め
る(認める)のです。そうすることで自分が満たされていきます。自分が満たされると、他者を尊重できるという、育自の魔法の願いが具現化された時間となりました。

<参加者の声>
・自分の人生を俯瞰して、今このタイミングの意見を捉えなおすことができました。
・ワークを通して自分を受け入れることの自己開示、他の方のフィードバックにより、多くの気づきがありました。とても元気になりました。
・自分のインパクト(性格や人当たり)がこんなに短い時間で人に伝わることに改めてびっくり。どちらかというと褒めるの苦手というコンプレックスがあるのですが、今日初めて会った人にできるのならもっとできるよなー、と思いました。
・これに参加したこと自体が思いがけず自分にとってはチャレンジになったので、自分を褒めてあげたいです。
・楽しかったし、自分の人生の幸福度の高低表を、家でも書いてみようと思います。
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106号室 10:30-12:00
【参加チャレンジ型体験学習 「多様性を受け入れる!身体に染みこむコミュニケーションのヒント」】by 井口大輔さん、水野公美さん

参加チャレンジ型体験学習は、課題解決体験を通じて、自分自身のあり方に気づく学習手法です。当日は、円筒形が半分に切られた形(半月型)のパイプを使って、小さなボールをいかにたくさんゴールに運ぶかというゲームを通して、うまくいくコミュニケーションのヒントやコツを楽しく学ぶことができました。いくつかの制約条件に従いながら、創意工夫と他者との連携を考え、制限時間内に多くのボールを運んでいきます。落としたら振り出しからやり直しです。大の大人が、真剣にかつ喜々として取り組む姿が印象的でした。でも、さすが百戦錬磨の方々です。すごくレベルの高いプロセスと結果となりました。

<参加者の声>
・とても楽しかった。
・チームで力を合わせた目標達成、気づかいの習慣を身につけたい。
・自分たち(参加者)で組み立てるワークショップの本質をつかむ勉強になりました。また参加したいです。
・実際に体を動かしてみると、納得することがありました。
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午後は、12:00-13:00の昼食をはさんで、6会場で8つのワークが行われました。
513号室では、お昼休みも引き続き受付を行う一方で、午前中から参加の方々には、昼食後、自主的に各会場に行っていただくことができました。

513号室 13:00-14:30
【アクティブレストで健康に!~10分で実践する健康づくり~】 by 讃井里佳子さん

時間のない人、時間がないと思っている人にお勧めです。仕事の効率を上げる健康管理の具体的な運動方法を楽しく学べました。最初の「健康寿命」「ロコモティブシンドローム」って何?といったお勉強で、はっと気づかせられる場面もありました。
頭を使った後の、10分間ランチフィットネス。体を動かすことで、運動前の自分と運動後の自分の違いが感じられます。一度では物足りなかったので、もう一度、10分フィットネスをたっぷりと楽しむことができました。そこには、参加者の様子を見ながら、臨機応変にプログラムを変えるという讃井さんの配慮もありました。

<参加者の声>
・とにかく体が喜んでいました。楽しいのがいちばん。日本中に広めてください。
・10分で効果的に体の爽快感、よい実感をいただきました。
・体があたたまり、ねむくなりました。
・昼休みに10分でも運動を取り入れることの大切さに気がつきました。
・軽く10分でも効果があるということで、ヒマを見てやってみたい。
・生活にとり入れるとほんとうによいと思う。
・アクティブレストという言葉は初めて聞きましたので新鮮でした。
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414号室 13:00-16:10
【祭りで本気!チームビルディング ~問いの力でチームを創るビジネスコーチング~】 by 上西正之さん、上西英理子さん

組織を取り巻く環境は、想定外の様々な問題が継続的に起こり、コーチ型リーダーシップが求められてきています。今回は、ビジネスコーチングの多くのスキル/マインドの中で、重要な質問力を活用したチームビルディングにより、メンバー同士がシナジーを生むプロセスを学ぶ場でした。
前半は、コーチング・ビジネスコーチングについてのご紹介と質疑応答を行い、基本的なレベルの理解が深まりました。そのときの参加者の方の真剣な面持ちが印象的でした。後半の問いのカードを使ったコーチングは、初めての人からベテランまで、コーチングを楽しんでもらいながら、多くの気づきが生まれた時間になりました。

<参加者の声>
・少人数で濃い時間でした。
・問いのカードでビジネスコーチングを体感できました。
・明日から具体的な一歩を踏み出せそうな内容でした。
・問いのカードでグループワークになり、関係性強化に使えると思いました。
・日本型コーチングやしつらえについて詳しく知りたい。
・問いが事前にあるだけで、グループワークにしやすく、関係性強化に使えると感じました。
・しつらえ、日本型の部分も、またどこかで聞かせてほしいです。
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415号室 13:00-16:10
【ドラマセラピー 多面的な出会い】by るみ(大矢照美)さん

ドラマセラピーとは、ドラマ・演劇のプロセスを、意図的にあるいは系統的に用いて、症状を緩和する治療法です。るみさんは、自らの体験の中で、多くのハンデを背負った人たちが、演じることで思わぬ自分自身の側面を発見し、その性質とつながることで自分の可能性を広げたりするところを目にしてきました。
前半は、2択の質問にYes/Noで二手に分かれるワーク。単純なはずが、かなり悩んで一方に移動する人も見られました。後半は、自分が魔物になった感覚でそれを紙に描き、それを描写的に実演するワークでした。直観で日常生活や仕事上の問題解決のヒントがえられたり、また、楽しく、気分よく生活できるきっかけが得られた人もいるのではないでしょうか。

<参加者の声>
・アドリブ満載の体験で、自分のキャラが固まりました。
・前半の2択のワークは、直観ながらも、いろいろなキャラをやれて楽しかったです。
・インプロでもきたえられました。
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307号室 13:00-16:10
【本当の仕事】by cokowill(川口信光さん)

「本当の仕事」ワークショップは、よく生きる研究所・代表の榎本英剛さんが、ご自身の経験と研究を元に開発した「天職創造」という考え方にもとづいているものです。
ファシリテーターののぶぅさんが、じっくりと参加者の様子を確認しながら、対話を進められているのが印象的でした。決まった形を行うのではなく、新たな試みができるための場にしたいという思いが背景にはありました。ワクワクすることはなにか、対話での気づき、自分の人生を歩きながら振り返るワークなどを通して、本当に自分がやりたい仕事や自分の描く未来、人生にむけて主体的に選択して行動が、すこし見えてきた方もおられるのではないでしょうか。

<参加者の声>
・参加者に寄り添った進行をしていただいたと感じました。
・純粋意欲という考え方は「あり」だと思いました。下手に悩むより、純粋意欲に従おうと思います。
・ワークの前=迷い・ぼんやり、ワークの後=これでいいのだ。背中を押してもらえたような時間でした。
・モヤモヤが晴れました。参加者の方からアドバイスもいただけてよかったです。
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106号室 13:00-16:10
【幸せを育むハッピーワークショップ】by 前野隆司さん、前野マドカさん

これは、『幸せのメカニズム』(前野隆司著)をベースに設計された、幸せになるための4つの因子を理解し体験していただくワークショップです。著者である前野隆司さん直々に、幸福学の基礎レクチャーの講義がありました。その後の、各因子のワーク、グループ発表、リフレクションワークを通して、実際に4因子を体得することができました。
前野隆司さん、マドカさんの息の合ったファシリテーションで、ユーモアもあるその場は、とっても和み、温かくかつ活動的な場でもありました。参加者の方々は、多くの気づきと普段の生活で活かせるよう習慣化のきっかけが得られたのではないでしょうか。

<参加者の声>
・幸せになるキーワード、勉強させていただきました。
・2回目の参加でしたが、前回同様に幸せいっぱいでした。
・参加していると、本当に幸せな気持ちになりました。
・ご夫妻の掛け合いが、ほのぼのして、場の幸せ度が高まっていることを実感しました。
・あたたかい気持ちになれました。
・前半のインプットが、知識の整理になりました。とてもうなずけました。
・本で読んだこと、取材でお聞きしたことを体で感じることができました。
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507号室 13:00-14:30
【シザーズゲーム】by ひろしさん、のーずさん

シザーズゲームとは聞きな入れない言葉ですが(シーザーではありません)、視座からできたものです。不安や不満がある場合、固定観念に縛られていたりします。そこで、視座や視野の切り替えをしてみると、見えてくるものが違ってきます。
ひろしさんとのーずさんの手つくりのワークに、コミュニティへの貢献というキーワードに時には戸惑ったりするという場面もありましたが、ゆっくりと進む対話の中で、これまで思ってもいなかった気づきが得られたりもしました。自分の見ている世界が全てではないし、逆に言うと、今いる立場も悪くないよねという感覚や、自分って意外に良いんじゃないという感覚が、得られるような時間が必要だと感じた時間でもありました。
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513号室 14:40-16:10
【「ちょっとしたスキマ時間」を「意味ある瞬間」に変えるベテラン(中高年)社員のチャット力】by まこどん(依田真門)さん

ちょっとした瞬間を「充実の時」にしてくれる、そんなステキなミドル、ステキな先輩を目指しましょうという趣旨でつくられたワークです。20歳も年下の社員と電車でたまたま一緒になったという想定で、2人組になってロールプレーでの会話を体験します。5分- 10分の短い時間が大切です。その場を、楽しくそして意味ある瞬間に変えていく、そんな会話の術を楽しく学ぶことができました。
スクリーンに映し出されたイラストも、和みの場形成に一役はたしていました。開始時間や、途中での支持を間違えたりというご愛嬌の場面もありましたが、まこどんならではの、柔らかく憎めないキャラで、和みながらも充実した時間が過ぎていきました。

<参加者の声>
・ポイントとなるところをわかりやすく伝えていただきました。
・中高年の枠にとらわれず、自分を出していく“すべ”を知りました。
・固い会社でのコミュニケーションに焦点を当てて、ワークしてくれるのは企業人にとってありがたいですね。職場で実践できる、というのが大事だなと改めて思いました。
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507号室 14:40-16:10
【コネクション・プラクティス ~自分とつながり、相手とつながるコミュニケーション~】by吉田尚子

わたしたちは日常生活に起こる出来事の中で、表面的な感情に振り回されます。「イライラ」したり、「むっとする」などの感情の中には、自分でも気付かないたくさんのものが含まれているんですね。ニーズカードを使って、その感情の奥にある自分が大切にしている想いを探っていきました。また、自分のことだけではなく、その感情の原因である相手の人の感情、その奥にあるニーズを探求していく、この組み合わせがとてもいいなと思いました。
後半のコヒーランス状態を計測するemWaveの体感はとっても印象的でした。耳たぶにつけたセンサーで感知したコヒーランス度が、パソコンの画面上にグラフで示されます。また、モノトーンの画面に徐々に色がついたり、いろんなものが登場したりしてきれいな絵画に変わっていくデモもとても優れモノでした。
参加したみなさんは、みんなコヒーランス度の高い人たちでした。祭りだ、わっしょいに参加する人は、「冷静に」「落ち着いて」「前向きに」考えることができる人たちばかりのようです。

<参加者の声>
・コヒーランスの概念、いいですね。
・もっと続きをしたくなりました。
・コヒーランスのキーワードが、引き続き気になります。
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午後のワークは、16:10終了予定が少し長引いたところもありましたが、各会場の片づけ・原状復帰まできちんとやっていただき、16:40から、メイン会場の513号室で、予定通りクロージングを開始することができました。

当初17:30完全撤収と事務局が勘違いしていましたが、当日17時完全撤収が確認されたことで、あわただしいクロージングになってしまいました。そんな状況ではありましたが、一日の疲れを通り越した充実感が会場に満ちているのが感じられ、ファシリテーター一人ひとりが紹介される中、温かい拍手と笑顔が印象に残るクロージングができたことに感謝します。

参加いただいたみなさまに、改めて感謝申し上げます。
今後とも最高の居場所の活動への関心をもっていただき、またのご参加をお待ちしております。
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以上、フォーラム事務局は、ソル(立岡里司)、カワ(川口弘美)、しょご(木越省吾)でした。