第63回ライブ(2/22)
「自閉症児たちから学んだ大切なこと 遊びから始まる内的平和と外的平和 〜原始反射とブレインジムを通して〜」
ゲスト:灰谷孝さん


第63回最高の居場所ライブ担当のてんろう、あおこ、しん、カワです。

2月22日、第63回最高の居場所ライブ『自閉症児たちから学んだ大切なこと』遊びから始まる内的平和と外的平和  〜原始反射とブレインジムを通して〜を開催いたしましたので、ご報告申し上げます。

当日は26名(初参加8名)の「ブレインジム」「原始反射」に興味をお持ちの方々に、ご参加頂きました。ありがとうございます。

では、ライブの様子を紹介させて頂きます。(長文です)
参加いただいた方には、詳細に書きましたので思い出して頂けると思います。
最初に、てんろうさんとカワでライブ概要の紹介、最高の居場所のバリュー、ミッション
それとグランドルールの説明をしました。
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早々にゲストの灰谷さんにバトンタッチしてブレインジムのワークに入っていただきました。
灰谷さんの自己紹介の後、早くも全員で学習障害の体験をしました。
自分に向けた手のひらを口元から頭の後ろに移動させ次に頭の上に移動させ最後に外回りで口元に戻ってくる。
ただこれだけの事ですが、これを左右連続して行うと、あれれ、なぜかうまくできない、頭が重くなるような痛いような感覚がしてこれが学習障害の状態なんだと体感できました。
一生懸命やっているのに成果に結びつきにくい状態を味わいました。

次に二人一組で風船バレーボール
今度の条件は、片目、片耳、片手、片足で風船を突いて相手とバレーボールをしました。
立っているには、両足を使って頂きます。
この体験では、ボールの見え方が、通常と違いました。
ボールが、近づいてくると急に大きく、なんか出っ張って見えました。
左右で体験してからブレインジムのPACEを行ってから再度バレーボールに挑戦。
ブレインジムの効果は、体の動きが前よりスムーズに動いた気がします。
脳の命令と体の動きの連携が良くなったのかもしれないと思いました。

その後、灰谷さんが、関わっている学習障害のお子さん達の話がされました。
学習障害の子供達は、片手片目でバレーボールした時のように、ボールが近づいて来た時に急に大きく見える感覚に近い、文字がでっぱって見えるとかの感覚にちかい感覚であり、動きはゆっくりでも、一生懸命やっていることが分かりました。

反射について体験
二人一組になって一人の人がパーを出しもう一人の人がグーでパー(手のひら)を押します。交代してそれをくり返す。
パーの人は、押された時に押し返そうとする動きが自然と生まれる。
これが反射です。

言葉の反射もあります。
一人の人が、水を持って「お水どうですか?」相手は、「要らない」」「今はいらない」などすぐに答えながら水を突き返す。
水を突き返された時の気付きや気持ちを二人でシェアしました。
「少しビックリした」「淋しかった」「ショックを受けた」などの声が聞こえてきました。

ここでショートブレイクです。
心身を育てる親子の秘密基地[おのころハウス] 淡路島 ->  http://www.awaji-hattatsu.com/
(灰谷さんの原始反射統合・ブレインジムについて分かります。)
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つづき
はいちゃんの自閉症の子供たち体験談
反射が残っている子供の症状は、
・噛んでくる (甘噛みで)
・引っ掻いてくる
・叩く
ルールのない動物としての遊び
これを体験して、完了しないと次に進めない。
次の段階は、ルールのある遊びとなる。

写真を使って、はいちゃんの家での遊びの紹介がありました。
家の中にブランコや遊具があるんです。子供にも大人にもいい環境ですね。

原始反射の解説
寝ている赤ちゃんの足首を掴むとびっくりした動きをする。(動きを映像で見る)
大人でも理性で抑えられなくなると原始反射が出て来る。
認知症の人も急に原始反射が出て来る。攻撃的な行動をする。

続いて
モロー反射 感受性豊かな人
生活や学習への影響
あたま(思考)
・声が大きい、力の加減ができなくなる
・攻撃的、乱暴
・人のせいにする
こころ(感情)
・お天気や
・小さなきっかけで怒る
・相手の気持ちを汲み取りにくい
からだ(感覚)
・光や音に感覚過敏
・バランス悪い
・極度に疲れる
その他
・パソコンのキーボードを叩く音が大きい
・感情の入れ替わりが激しい

モロー反射チェック
体の緊張、体の強張りがあるかチェック
二人一組で
ペンギン歩き  外またで、前に、後ろに歩く
反射がある人は、手のひらも一緒に足と同じ角度で外向きに開く

ハト歩き
今度は、内またで、前に後に歩く
反射がある人は、手のひらも一緒に足と同じ角度で内向きに開く

反射が有ると疲れる、反射が出ると、すぐに言い返す反応をしてしまう。

恐怖麻痺反射(FPR)   
感覚が敏感(相手の気持ちを読むのがうまい、場の雰囲気を敏感に察知して、瞬時に感じる)
この反射は、妊娠後1~2カ月目ごろ出現し、2~3カ月で統合する
統合してないとみられる症状
・目を合わせない
・恐怖が来た時にカチッと固まって守る事をする。動けない状態。
例:大けがをした時に痛みを感じなくなる
ある人から怒られたり、ストレスをかけられたとき、反射が発生すると言葉が出なくなる。
頭が真っ白になる。 目を合わせると固まる。
FPRのチェック
二人組になって、目を見合わせた状態で離れた状態から近づいてお互いの許容できる
距離感を確認する
PACEを行ってから、
再度歩いてお互いの許容できる距離感を確認すると許容範囲がより近くなる人が、多く見受けられた。

反射の対処法
PACE(当日配布資料参照)の好きなものを好きなだけやる。他人を気にせずに好きなだけやる。
① 事前チェック
② PACE(好きなものを好きなだけやる)
③ 事後チェック
ペアでお互いをチェック、PACEを行い、再度チェックを行い終わりにお祝いをする。

最後に振り返り
・直感で来た、自分に当てはまる項目が多い。ロジカルにしないと!という対応で解決しようとしていた。「問題は何もない」を忘れずに
・先ほどの目を見て近づくワークは、かなり近くなって接近で来た。PACEを
やったらペアの相手の右目を見られた。(今まで無かった心臓に近い柔らかく受容できた)
・お互いがリラックスできる所へいっしょに行ける。セミナー講師「高める」->「高まる」へ  
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参加者感想
ブレインジム 感想・メッセージ(アンケートからの抜粋)

・自分の生も他人の生も活かしきり、活かしあいながら今日から歩んで行きたいです。
 PACEをやってみます。今日参加できて、本当によかったです。 (ノリさん)

・未発達のある子どもたちから教えてもらっているということ、学童保育指導員として、
 6,7さいの子どもたちと触れ合う中で、もらっていためセージを受け取れず、見落としていたことに気づきました。見守り、僕が必要であれば喜んで使ってもらいたいと思います。  (光澤さん)

・「どう活かすか」「問題はない」 Giftですね。 (Oさん)

・「笑顔は恐怖反応だ」という言葉が、一番心に響きました。いつも笑顔でいること、笑うことは良いことだと思っていました。しかし、ワークで無表情で近づくと想像よりとても遠くて「ストップ」と言ってしまいました。笑うことで本当はムリをしていたのかもしれない、自分で自分をだましていたのかも、と気づきました。(Aさん)

・幼少期が土台形成に大きく影響していること。「軸」づくりが大切であること。
 あらためて感じました。  (Uさん)

・私にとって、4年間の居場所ライブ!の中の思い出のベスト3になることでしょう。
 ハイちゃん、心の持ち方に感動です。(Hさん)

・先生が繰り返し、子どもたちから教えてもらったと話されているのが印象的でした。
 「教えること」「教えてくれること」も実はあいまいで、境界線がない世界ということかもなんて考えていました。  (Yさん)

最後までお読みいただき有難うございました。