【NPO法人化5周年記念】はたらく場研究所 最高の居場所
第105回ライブ いまこそ!「場づくり」の時代 〜明るい日本へ〜


1.開催概要

日時:2017年11月25日(土)13:00~16:00、懇親会16:30〜18:30 (受付開始 12:30)
会場:清澄庭園 大正記念館
参加人数:58名

ゲスト:西岡徹人さん(三承工業株式会社 代表取締役)
    西原茂樹さん(静岡県牧ノ原市 前市長)
    水畑順作さん(文部科学省 大臣官房教育改革調整官 生涯学習政策局 文部科学戦略官付)
ファシリテータ: パネルディスカッション:
    本間正人さん(特定非営利活動法人学習学協会代表理事/京都造形芸術大学教授・副学長)
主催: 中島崇学(とうりょう)(NPO法人はたらく場研究所―最高の居場所代表理事)
オープニングとクロージングセッション:
    野口圭さん(NECイノベーションワールドセンター長)

司会進行:高田天朗(てんろう)、佐藤惠子(アンジー)
運営事務局+サポートメンバー:
     うめ、しん、あおこ、みさえ、SO、かつ、おだみん、たな、くみ、しょご、カワ、こう、kok、バタヤン、かんな

2.開催記録

12時30分:受付開始
参加者がいつ来られてもいいように万全の準備で臨む。参加者が大正記念館の扉を開けた瞬間から、おもてなしのスタートに。
受付を済ませた参加者の感激の声。窓から見えるのは素晴らしい日本庭園。青空のもと、紅葉が映え渡る。この庭園をバックに暖かい日差しの中、ライブは始まる。

13時10分:イントロダクション
フォーメーションはシアター形式。パネラーが入場し、席に着いたタイミングでオープニングムービーが流れる。何か楽しそうなことが始まりそうなワクワクドキドキのムービーで視線が集中する。ムービーが終わり、場が高揚したところで、司会のてんろうとアンジーの開催の挨拶。そして、NPO法人はたらく場研究所代表中島崇学の挨拶と続く。

<代表挨拶>
・最高の居場所の3ステップ
 JUMP:全国あちこちに「場」がある
 ↑
 STEP:来てもらう&出ていく
 ↑
 HOP:来てもらう
・最高の居場所3つの変化
 現役ビジネスパーソン→生涯現役
 東京→全国
 民間企業→公共・民間
・今後の展望:あちこちに「最高の居場所」がある
   「場作りできる人」がいっぱいいる
   居場所ライブで場数、ファシリ塾で育成のサイクルが回っている
・5周年の今:5周年も素敵な仲間とのご縁で迎えている(人間x関係性xパワー)
・今日の狙い:展望実現に向けてのヒントを得る
・これからの5年:さらに活動のフィールドを広げていく
司会から全体の流れの説明があり、この後、いよいよオープニングへ

13時15分:オープニングセッション
本日のライブは役者揃い。司会/代表/ファシリテーターは勢いがある方ばかり。
このセッションを担当するファシリテーターのけいは、最高の居場所メンバーで場作りのプロ。
ここでファシリテーターのけいにバトンタッチ。
この30分でやることは、既に持っている(実践されている)ことを噛みしめること。
今はセンター長として夢のような生活をしている。
「今回は、(居場所に)恩返しをしたいと思い、この場に戻ってきました」

【けいのヒストリー】
居場所とのご縁によって、自分と向き合う時間をもらう、このことで今の生活を掴めた。

【ワークシート記入】
①あなたにとっての最高の居場所は?(今自分がいる場をどんな場所にしたいのか?)
参加者、じっくりと記入に取り組む
記入後、2人もしくは3人でシェア。
〜お祭りが始まったかのように賑やか、活き活き、高揚感、時間になっても止まらない〜
全体シェア
 ・突拍子も無いことをしても受け入れてもらえる場
 ・左脳・右脳/個人・みんなを自由に動き回れる場
 ・心配のないポジティブにいられる
 ・ステキな人がたくさんいる

②どんなことを掴みたいですか?
参加者、各自で記入後、①の時の2〜3人でシェア
〜〜〜じっくりとした温かみ、やはり語らいはいつまでも続く〜〜〜
全体シェア
 ・次のステップに向けてのパワーを充電する
 ・自由な発想、様々な場の形
 ・最高の居場所のあり方
 ・この場の持つ可能性と集まった人の可能性が、掛け合わされて形になる現実の可能性
 ・ありのままの自分の解放、参加者との化学反応

13時15分:パネルディスカッション
ここで、ファシリテーターは本間先生〜学習学と「場づくり」そしてファシリテートの教祖〜にバトンタッチ。
フォーメーションは、パネラー+ファシリテーターが参加者側に向き、参加者と対話するようなスタイルに。
パネリスト一人一人が自己紹介。

◆西岡さんの事例 〜「場づくり」でブラック企業からホワイト企業へ
セミナーに参加し、講師からアンケートを取るように言われる。社員からボロクソに書かれる。講師から、「あなた自身が厳しい顔をしている」
まずは、口癖を変える「うまくいった・いいやんけ・さすが・すごい・そやな」
互いを承認する。
朝礼を始めたが最初は誰も定刻に参加しない。
朝、トイレ掃除を始める。
承認の積み重ねでできたのが780万円の家。
(自分が)真剣に動いたことで社員が動き出す。
ありがとうカード/誕生日カードの取り組み。
嬉しかったのが「こんなに素敵な会社で働けることに感謝します。一生勤め上げます」と書かれた社員からのカード。
今では売り上げ15億。女性社員は1人だったのが15人に。
一番大切にすることは「場をつくること」
カンガルー出勤(子連れ出勤)、テレワーキングの仕組みづくり→働き方改革につながる。

◆西原さんの事例 〜地域社会と「場づくり」の現場
対話でまちづくり。
牧之原を日本一に。
第一歩は、市民ファシリテーターを養成すること。
自治会にファシリテートを取り入れる。
実際にやってみたら面白い→やらない人がやろう!と動き出す。
グランドルール3つ「否定しない・(メモしてない、ごめん)・楽しく」

◆水畑さんの事例〜国家丸ごと対話で変える豪腕〜
文科省、今年で20年目。
日々高度な訓練をする職業の人たちと触れ合ううちに、安全教育をするのにファシリテーションやコーチングが必要だと思うように。
出向することになり、婚活イベント等を仕掛ける、やっているうちに楽しくなる、これがファシリテーションだと気がつく。
自治体向けのセミナーで西原さんとつながり、さらに中小企業向けのセミナーで西岡さんともつながる。

14時46分:グループダイアログ
4〜5人組になって感想や(パネラーに)質問したいことを対話する。
参加者起立してグルーピング。
パネラーも参加者の一人としてグループの一人に溶け込むように参加。
参加者からのお話でさらに引き出されていったようだ。
フォーメーションは4〜5人単位の島スタイル。



〜湯たんぽのようなエネルギーでダイヤログは始まり、窓からの日差しと相乗効果でだんだんと暖かくなる。途中、何かを産み出すような海のエネルギーが場に起こり、静かになるが、奥底ではふつふつと湧いてくるものを感じる。各グループで話すことで引き出されていき、再びじわじわと場が暖まっていく。参加者一人一人が充実した笑みを浮かべている〜

15時00分:全体シェア
パネルディスカッション時のフォーメーションに戻る。

☆とうりょうへ質問
大人数だと俺に言わせろで対話にならない。
少人数+当事者だと対話になる。
対話の質を上げるには大人数より5人程度がいい。会社組織もその程度にしては?

☆けいに質問
場の作り方について。
中間管理職ができる経営層の場の巻き込み方。

15時40分:ここでファシリテーターがけいにバトンタッチ

本間先生からのコメント
AIがだんだんと人間がやってきたことを代行するようになる。
人間だけができることは3つ。新しいものを産み出す・カオスから発見する・人間関係を結ぶ。
新しいカリキュラム策定の目的→自ら考え行動できる人間の育成。楽しいことにお金を使っていくため。

とうりょうからのコメント
対話に必要なのは場の力
ご縁をつなぐ菩薩様
「人に感情を向ける」
擦り合わせは組み合わせ

2020年は芸術と文化
何かを愛する、愛でることで新しい文化が生まれる。

ご縁に感謝!
西原さんは楽しそうにご自身の実践をお話しされた。
本間先生は楽しくファシリテーターされていた。
西岡さんは対話的あり方。
水畑さんは西原さん、西岡さんのキューピット。

ご縁を紡いでもって帰ることができた。

15時55分:パネルディスカッションはお開き

16時00分:記念撮影(全体)
〜外は夕暮れで少し寒くなってきたが、会場は日中の陽だまりパワーをもらって、さらに暖かくなっていた。庭園見学をされていた方も大正記念館から湧いてくるものを感じ取ったのか、様子を伺っている〜


記念撮影後は懇親会が始まるまで庭園散策や語らい。
ここでお帰りになる参加者を感謝の気持ちで見送る。

16時30分:懇親会
本当に軽食なの?と思えるぐらいの豊富なメニュー。
思い思いの好きなものを取って、歓談する。

17時00分:懇親会アトラクション
・西原さん直筆色紙を4名様に!じゃんけんで決定する。
・水畑さんコメント:感謝の気持ちを伝える。
・続いて初参加者4名コメント。

17時40分:懇親会終わりの挨拶
・おだみんコメント:MLは753人。ただ感謝。
・西岡さんコメント:今の自分がなりたいと思う自分。

18時00分:懇親会終了
本間先生の三三七拍子で締めくくる。

参加者アンケートから(紹介許可をいただいているもののみ)

【本日のライブで“心に響いたこと”をお聞かせください】
☆MKさん
西岡さん:社員の意見を聞き、励ましたことで業績が向上し、職員の満足度が高まったこと
西原さん:ファシリテーションを発見して活用している様子
☆Nさん
会議は“聴く場”
☆木越省吾さん
ポジティブな言葉を発し続けることが大事(うれしい、楽しい、幸せ、愛している)by西原さん 
聴政(中国)←ガバナンスのポイント
☆森和夫さん
対話、コミュニケーションのスキルを持つことで解決出来る事が世の中に多くある
☆ザッキーさん
初めて参加しました。様々な思いを持って、真剣に「場づくり」をしたい方々が集っているんだなぁと思いました。
☆はやさん
対話と場がこれからの時代に必要なものであることを実感しました。
☆Sachi.Iさん
皆さんの生き生きしたお顔やポジティブな雰囲気
☆ともちゃんさん
“対話”改めて大切だということを思い出させてもらいました。
Heart to Heartのコミュニケーションを心がけていらっしゃることに、Yes! そうだったと目が覚めた気持ちでいっぱいになりました。
☆丸山まゆみさん
未来のために今考える人(参加の意志)を創る(愛)
☆Dさん
・「対話の力」「場の力」「人とのご縁」
・自ら柔軟に変わる素直さ
☆のんさん
対話の力、場の力をたくさん感じました。言葉で伝えなければ伝わらないのですが、とても表せない思いです。次のステップにします。
☆ほづみさん
大好きなけいさんのファシリテーション、言葉から思いが伝わります。こんな風にお話しすればいいのだな〜と。
西原さんのお話は、どうしたら相手を主人公にできるのか、この構えとスキルも実践から伝わってきました。

【本日のライブを通して持ち帰り、活用したいことがありましたらお聞かせください】
☆MKさん
口癖から変える
☆Nさん
トップを説得するより2割の人を引き寄せる
上司を巻き込む力、アプローチ方法を実践する!(上司が苦手なことでできることを貢献していく、上司の悩みを聴くコーチング)
☆木越省吾さん
「民主主義」という問いを持っていますが、西原さんの「合意政治」を目指すだけではなく、「あきらめる」状態もOK。聴くことが大事。
☆森和夫さん
人の話を聞く!
☆ザッキーさん
「ご縁」を持ち帰りたいと思います
☆はやさん
「わかってくれたら人はついてくる」この事を気持ちに持っておきたいと思います。
☆Sachi.Iさん
実践部分については早速実行していきたいです。
変わることを良しとする姿勢のかっこよさを自分が体現することで広めていきたいです。
☆ともちゃんさん
ファシリテーターを育成する。部署単位で取り組みたいと思いました。
☆前川進介さん
西原さんの「最後は諦めてもらう。そのために対話する」
☆丸山まゆみさん
ファシリテータとして活かしたい
☆Dさん
「ありがとうございます」という姿勢と言葉で、質問に答える。
☆のんさん
まず自分から行動していく
対話から生まれるものを信じていく