正会員&個人会員向けお楽しみ特別イベント(3/27)
「あなたが創る!映画作りワークショップ」
ゲスト:杉田協士さん


最高の居場所 お楽しみ特別イベント
『あなたが創る! 映画作りワークショップ』
2016.03.27(日)10:30〜17:00
日比谷図書文化センター スタジオプラス
参加者:15名(懇親会参加 杉田さん含め14名)
 
昨年11月の最高の居場所ライブのゲスト杉田協士(すぎた きょうし)さんを、今回の正会員と個人会員への謝恩を兼ねたお楽しみ特別イベントにお迎えしました。午前中は、映画つくりの裏側の覗える杉田さんのエピソードを聞いたり、参加したメンバーひとりひとりの”最近悔しかったこと”を聞きながらの緩いトークで始まりました。
 
その中で、テレビと映画の違いという、とても興味深いお話を聞くことができました。テレビはラジオに映像を付けたもの、映画はもともと写真から始まっていて、そこに音が付いたのはかなり後になってからです。テレビは、お茶の間で他の事をしながらでも、音や台詞を聞いたら理解できるように、音声が基本に作られています。一方、映画は、映像を観ることで伝わってくるものを大切にしていて、音声は付加的要素です。もともと作り方が大きく違うので、両方ができる監督はほとんどいないようです。
 
今回は、まさにその「映画」をつくるということを全員が体験するワークショップでした。4人ずつのチームに分かれて、左隣の人を主人公にして、その人の良さを表現する映画を撮影することになりました。スタジオプラスという素敵な室内空間、そして日比谷公園という癒される空間に恵まれたライブとなりました。昼食時間に、各々が、室内や公園のロケ地確認をしながら、構想を練っていきました。
 
ここで大切なことがあります。フレームを先に決めないということです。こんな素敵な場所だから、こういう映像を撮ると、感動を与えられるだろう。ここでこういう撮り方をすると受けるだろう。そうやって、いい映画、受ける映画を撮ろうとすると必ず失敗するのです。
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今回のお題は、自分が隣の人を主人公にして映画を撮る、架空のストーリーでよいし、時間もお任せというスタイルでした。ここで大切なことは、主人公になるその人の魅力、自分がどんなその人を観たいのか、それを表現することなのです。ひとりでもいいし、他の人に脇役を演じてもらってもいいのです。
 
ここでも杉田さんの一言がありました。「誰を配役するかで、その映画のほとんどが決まる」どの人にどんな役をやってもらうか、それでその映画の価値が決まるというのです。確かにそうです。バタヤンがまさにその人でした。バタヤンが登場するだけで、その映像の味が決まってしまっていた感があります。
 
若干受け狙いで、2つくらい”撮り直し”という杉田さんの厳しいお言葉をいただいたものもなくはなかったのですが、どの映画も、それぞれが違っていて、絶妙な配役や台詞、撮影アングル、自然のライティングの妙などなど、ステキな映画がいっぱい上映されました。
 
1時から2時半までという短い時間で、みんなが必死に、そして楽しく撮影を行いました。
 
Macに映像が取りこまれた15の映像を、まず連続して観た後、一つ一つを流して、杉田さんが丁寧にコメントされていきます。さすがです。1-2回見ただけで、その映画の良いところが的確に指摘されます。そして、私たちが気づいていない、不自然なところの指摘もありました。そんなとき、笑いがこぼれ、さらに場が和みます。
 
杉田さんのコメントは、温かいんです。Yes andのコメントをたくさんいただきました。感心したり、抱腹絶倒したり、とても楽しく、温かく、深く、面白い一日を過ごすことができました。

杉田さん、ありがとうございます。参加いただいたみなさん、ありがとうございます。
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