第79回ライブ(7/26)
「対話で始まる私たちの未来」
ゲスト:生田知子さん


第79回最高の居場所ライブ
「対話で始まる私たちの未来」
 ゲスト:文部科学省 大臣官房 政策課 対話型政策形成室室長 生田知子さん

開催日時:2015年7月26日(日)
場所:日比谷図書文化館 小ホール(スタジオプラス)
事務局:kok、えが、ちはりぃ、みさえ
参加者:39名(ML/一般参加16名、うち初参加7名)

みなさんは、昨年10月に、文部科学省の中に「対話型政策形成室」という部署が新設されたことをご存知でしょうか? 文部科学省では、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年をターゲットイヤーと位置づけ、ワークショップによる対話を重視し、ビジョンを共有して国民一人ひとりが自律的に活動する社会の新たな流れを作るため、対話型政策形成室を新設したとのことです。

最高の居場所7月ライブでは、な、なんと!!その対話型政策形成室の室長 生田知子さんをゲストにお招きしちゃいました!! 「対話で始まる私たちの未来」と題し、前半は対話型政策形成室の活動や生田さんご自身の思いについてのご講演と質疑応答、後半は参加者のみなさん自身で決めたテーマについて各チームで対話を行い、「対話」というものの可能性と未来に思いを馳せる(外の猛暑にも負けない)熱い熱いライブになりました!!

以下、写真を交えてライブの様子をご紹介しますね。

(1)オープニング
・前半のファシリテーターは、kok&みさえが担当しました。
・初参加の方向けに、最高の居場所コミュニティについて説明。
・アイスブレイクみんぐる:みんなでぐるぐる回りながらペアを作り「日本の良さ」について対話。
 (ゲストの生田さんにも一緒に参加していただきました。)
FotorCreated-1
(2)ゲスト生田知子さんのご講演
・これまでの生い立ち
・今のお仕事(三足の草鞋:①評価室長としてのお仕事、②科学技術改革戦略室長としてのお仕事、③対話型政策形成室長としてのお仕事)
・文科省に対話型政策形成室?
・対話型政策形成室の設置の背景
・対話型政策形成室の運用イメージ
・対話型政策形成室の対話実績
・諸外国の行政におけるFC(フューチャーセンター)
・地方行政における市民との対話
・国(文科省)が行った対話の実例(熟議)
・国(文科省)が行った対話の実例(2020年東京五輪)
・オリンピック・パラリンピックレガシー創出に向けた文部科学省の考えと取組
 〜2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機としたレガシー創出の最大化〜
・今の悩み(地方自治体ではなく、国が行うことが期待される対話とは・・?)
 なぜ(WHY)、何について(WHAT)、いつ(WHEN)、どこで(WHERE)、誰と(WHO)、どのように(HOW)
・おまけ:イノベーションを創出に向けて・・・

リンク:「オリンピック・パラリンピックレガシー創出に向けた文部科学省の考えと取組について」
FotorCreated-2
(3)3人1組での対話
・「生田さんのお話を聴いて思ったこと」
・「生田さんに質問したいこと」
FotorCreated-3
(4)ゲスト生田知子さんへの質問タイム
・参加者のみなさんからの質問に、生田さんに楽しく軽快に答えていただきました。
・質疑応答のキーワードをみさえさんがホワイトボードにまとめてくれました。
FotorCreated-4
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
<休憩>

(5)対話のテーマ出しとチーム編成
・後半のファシリテーターは、えが&ちはりぃが担当しました。
・前半の生田さんのお話を踏まえて、参加者のみなさんに「後半何について対話したいか」を出していただきました。
 対話のテーマをA4用紙に記入して、それを床に並べ、シールを貼ることで投票し、以下の6つのテーマを選出しました。

 「国民ひとりひとりの声がしっかり反映される国づくりとは?そのために私たちができることとは?」
 「人(担当者)が異動しても思いやノウハウが行き続け文化になるためにはどーする?」
 「今の行動に到る最初のきっかけ」
 「自分らしく対話するのに必要だと思うこと+仲間を増やす対話のあり方」
 「言葉が通じないステークホルダー間でどう対話するか?+対話の土俵に参加メンバーに効果的にのってもらう工夫!」
 「超高齢化する日本、明るい未来を手にするための戦略について+未来の介護」(このテーマのみ2チーム)
IMG_3277
(6)テーマ別対話
・7チームに分かれて上記6つのテーマについて対話を行いました。
 生田さんには自由に動いていただき、各チームの対話に参加していただきました。
IMG_3278
IMG_3275
(7)テーマ別対話の全体シェア
・各チームどんなことが話し合われたかについて発表し、生田さんのコメントをいただきました。
・発表内容をちはりぃがファシリテーション・グラフィックで綺麗に見える化してくれました。
IMG_3282
IMG_3280
(8)クロージング
・五輪を模した5つのサークルに分かれてのチェックアウト。
・各自、色画用紙に「2020年に向けて私は何をするか」を書いて宣言していただきました。
・最後に生田さんにコメントをいただき、参加者全員で感謝と応援の拍手!!素晴らしい場をありがとうございました!!!
DSC00947
=====参加者のみなさまの感想(アンケートより抜粋)=====
・今日の話し合いを通じて、今の日本は対話文化を醸成する過渡期なんだな、とあらためて思いました。いろんなフェイズで続ける、習慣にしていくことが間違いなく力になる、と感じました。対話に対する期待は人それぞれ様々ですが、対話の結果の実現が大事と思う人も、自分の内省ができれば良いとする人もそれぞれ、対話の力を信じられる体験ができれば、その場で本音を言い合えたり、良さを持ち合えると思えたので、とにかく場づくりをしていくのみです。(J・Tさん)
・対話からアイデアが生まれました。やはり対話する時間を自分のセミナーに入れていきます。活用します。(ケイティ)
・対話が世の中を動かせる仕組み、ぜひ作りたいと言う気持ち受け取りました。あきらめないで自分が動くこと大切。(カワちゃん)
・政策づくりに対話を反映させていくという生田さんの熱い思いが印象的でした。(まこどん)
・皆さまのご意見・コメントが参考になりました。運営のみなさんありがとうございました。自ら対話の機会をつくっていきます。(渡辺照子さん)

=====ゲスト生田知子さんへのメッセージ(アンケートより抜粋)=====
・まず部署を創ってから考える、の方だと伺って、素敵だなあと真剣さが伝わりました。文科省で対話をされると言われても、自分の声が政策に届くとはほぼ期待していないので、出てきたアイデアを盛り込める「穴」を用意しておられるとのこと、その本気度をもっと広くアピールできたらいいのに、と思いました。ありがとうございました!(J・Tさん)
・目標の実現を期待しています。(Y・Kさん)
・今日はありがとうございました。応援します。(かんなさん)
・生田さん、ありがとうございました。楽しい時間でした。(カワちゃん)
・官庁省を変えるところまでやりとげて下さい。(池上英次さん)
・活動の拡大を望みます。本当に政策決定のプロセス変わるといいなと思います。(まこどん)
・政府の中に生田さんのような方がいることがとても心強く感じました。(ガッツさん)
・持ち前の軽さと明るさで活動を続けていってくださいね。応援いたしております。(渡辺照子さん)
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
=====ライブ終了後にいただいた生田知子さんからのメッセージ=====
日曜は、貴重な機会をありがとうございました!暑い中、あれだけ熱い方々が集まってくる場を目のあたりにして、素直にこのNPOの活動はすごいと思ってしまいました。また、アンケート結果もありがとうございます。

私の方は今までは無我夢中で走り続けてきたものの、ちょうど悩みフェーズに入ってきた段階で、参加者の中には役所が今後どのような方向性で対話を進めていこうとしているのか、明確な考えを期待していたかもしれませんが、日曜の場では悩みを吐露させていただいただけで終わってしまい申し訳なく思っております・・・。これからも、色々と相談させていただくと思いますので、末永く宜しくお願いいたします!  生田 知子

=====ゲストプロフィール=====
文部科学省 大臣官房 政策課 対話型政策形成室長 生田知子さん
1998年慶應義塾大学理工学部を卒業後、旧・総理府科学技術庁に入庁。2003年に米国ウェイク・フォレスト大学バブコック経営大学院にてMBAを取得した後、ユネスコの日本政府代表部勤務(科学技術担当書記官)、ライフサイエンス分野の研究振興や理科系人材育成等の科学技術行政に従事した後、人事院官民人事交流制度による民間企業((株)東芝)への2年間の出向を経て、2014年9月より現職。文部科学省の事務・事業等の政策や独立行政法人の業務実績等の評価を取りまとめるとともに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される2020年を新たな成長に向かうターゲットイヤーとして位置づけた諸活動を行っている。これからも、2020年を良い機会と捉え、日本全国を元気にする一助が出来たらと考えている。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
以上、7月ライブ事務局は、小久保和人(kok)、深田浩稔(えが)、河内千晴(ちはりぃ)、戸田裕子(みさえ)の4名でした!!